ブログをはじめました。

 なかなか日常でアウトプットをすることがなく日記でもつけようかと思いたったのだが、ブログがいいと友人から聞いたものだから、それだけの理由ではじめてみた。思いのほか簡単にはじめられることに驚き、これであれば続けられそうな気がしている。

  大学生になってから、数Ⅲにしてやられた高校時代の仕返しのつもりだろうか、数学の専門書や物理の専門書を買い漁って読んでみるが、なかなか難しくて読み進まない夏休みを過ごしている。私自身は工学部であるから理論に対する造形はあまり深くない。そのためたった1ページをめくるのにでさえかなり骨を折っている。それでも解析学を実数の連続性から勉強しようと思ったのは、まったくどうしてであろう。悪名高いイプシロンデルタを最近何とか理解できて来たような気がする。はじめは稠密性と連続性の違いすら分からなかったのに、アルキメデスの原理などの過程を経て、今は数列の極限に取り組んでいる。こう振り返ると、なかなかうれしい。念のため言っておくが、進捗状況はかなり芳しくない。でもこれが私にあったペースであろうと思い、ゆっくりと読み進めている。

 今思い返すと大学に入って数学に興味を持ったのは、京都大学の故岡潔先生の本を読んでから、であった気がする。先生は奇人としての逸話が多いが数学者として大変な功績を残された一方、晩年教育者としても活躍された多彩な、粋なお方である。数学科の博士課程修了者ですら震え上がるほどの多変数関数解析という分野の難問を次々と解決された日本が誇る大数学者である。そんな数学者の岡先生がよく大切にしたものというのは、おそらく「情緒」という言葉に秘められたものだろう。その「情緒」という言葉の真意を知りたくて、まずは数学を始めてみようと思ったようだ。

 さて、数学を厳密に取り組むのは本当に骨が折れる。今までの常識を論理的に証明することが難しい。MM(mathmatical maturity)がまだまだ未熟ということではあろうが、独習の助けがあったら、なんて思っているので、助言をくれる心優しい方がいらっしゃると幸いである。

 

それでは

 

When I was your man - Bruno Mars - を聴きながら